コロナ重症患者の闘病記 その3「独房はつらいよ(前編)」[35375]

病院でコロナに関する問診票

ICUから一般病室に移れるということで、いろいろと期待していた。

看護士が言うには、個室でシャワーもテレビも付いているとのこと。

やっと体を洗えるなーと思った。

しかし現実には違った……。

部屋は移ったが、右腕の動脈には針が1本、上腕部には血液の蛇口が2個、胸には各センサーが付いたまま。

これでは顔を洗うのも一苦労だ。

正直変わったのは部屋とベッドだけという感じだった。

テレビはあったが映らない、カードを買って入れないと見えないとのこと。

気を取り直して部屋をいろいろとチェックしてみる。

テレビの下に小さいながら冷蔵庫があった。

しかしながらこれもカードを入れないと動かない仕様……どこもかしこも金次第か!

まー仕方ない、ここではこの病院のルールに従わなければ。

とりあえず看護士にカードの購入を頼もうと1万円を手渡そうとする……。

しかしその直後、看護士から思いもよらなかった言葉を浴びせられることになる。

看護師:「そのお金はコロナに汚染されているので使えません」

関連記事一覧