高級車は4ドアしか経費にできない。という都市伝説(2020)

From: Hatch
世の中には、真相が不明な都市伝説というものがある。

税金も、例外ではなくさまざまな都市伝説が存在する。
その中でも、多くの人が知る噂にこのようなものが存在する。

4ドアのベンツしか経費として落とせない

今回はこれについて見ていきましょう。

なぜ、このように言われるか?

なぜこの都市伝説が出回っているかといいますと、昔出版された書籍のタイトルによるところが大きい。

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その他にも、、、

・特定の車種は大丈夫
・会社に駐車していれば大丈夫
・4ドアなら大丈夫
・調査官のさじ加減で否認される

といった謎の噂がひとりでに歩き回っている。
では、どういう視点で見ればよいのか?

大原則 会社の事業に使用しているか?

 

個別の節税策の内容に振り回される人は、原則を押さえていない。

原則は、事業用として使用していれば、経費にできる

車の購入に関わらず、事業に使用するかを判断基準にしてください。

税務署「フェラーリは趣味の要素が高く、事業用としては認めない」→一転、認められた理由とは

フェラーリというと、高級スポーツカーとして誰もが知る存在だろう。

1995年、とある会社の社長は経営する会社で購入したフェラーリを経費計上していた

それに対して、税務署は「フェラーリは趣味の要素が高く、事業用としては認めない」と主張した。

社長は納得が行かず、国税不服審判所へ訴え、調査官の否認を覆し経費として認めさせた

フェラーリでも経費で落ちるの・・・経費計上が認められたポイントとは

聞いていた話と違う!と思う方もいるだろう。

ここでこの事例がなぜ、認められたかポイントを上げていきます。

・旅費精算書や車両の運用記録があり、事業に利用していたこと推認できた。
・社長は他にも外車を3台所有しており、それらは個人の資金で購入していた。

一番大きいのは、記録を残していたことだろう。

なぜ、こういった事例が発生するかというと「Aの車はOKでBの車はNG」などとは法律に書かれいない。あくまで「仕事に使っているか」という観点で見て、税務調査などで指摘されても、その点を強く主張すべき。記録があればなおよし。

以上が、「4ドアのベンツしか経費として落とせない」という税金にまつわる都市伝説の真相の解説でした。

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