依存症専門閉鎖病棟の実情 後編[35929]

フェンスの向こうにある廃病院

私は薬物事案で4度目の逮捕となった際、刑確定までの期間を身辺整理にあてるための保釈申請をしました。

これまでの逮捕の際は上告までして7回の保釈申請をしましたがすべて却下でした。

そのため今回も無理かなと思いつつ保釈申請……。

当たり前のように却下の通知が届き「やっぱりダメなのか」と思っていたところ、却下に対して準抗告というものを弁護士がしたようで、一転して保釈が認められました。

制限居住地を閉鎖病棟にしたことが大きく影響したようです。

さて本題に入りますが、逮捕起訴から30日振りのシャバはタバコが美味く景色がキラキラと輝いていました。

そんな喜びも束の間、支援者の運転する車は依存症専門閉鎖病棟へと到着。

いくつかの扉を抜け病棟内へ着くと荷物と身体検査を経てさらに扉の向こう側の患者がいるエリアへ通されました。

一見しておかしそうな人などはおらず一安心しましたが、それは私の早合点ということがのちに分かりました……。

前編では、入院した依存症専門閉鎖病棟の薬物依存者に行なわれていた「条件反射制御法」という治療についてお話しいたしました。

後編では、一緒に入院していた患者や施設内部の情報についてお話ししたいと思います。

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