医師が理容師を「素人でもできる不要不急の商売」と執筆し炎上

東京都医師会が発行している情報誌「都医ニュース」に町田医師会の佐々木崇氏が「素人でもできる不要不急の商売は次々とつぶれていく」といった内容のコラムを執筆。

全文
町田市医師会 佐々木崇 不要不急の商売は次々と潰れていく

私は2カ月に一度、 行き付けの理容院に通っている。

理容行為は3密そのものなので、新型コロナに感染する可能性を考えてしばらく様子を見ることにした。

予約していたので後ろめたい気もしたが、 電話でキャンセルすることにした。

コロナのためという一方的なキャンセルにも拘らず、 店主は気を回してキャンセルを快く承諾してくれた。

心の内は分からない。

他にも断りを入れた客がいるのだろうか。

今までの付き合いがあるのに断るのは理不尽ではないかと思ってはみたが、 新型コロナに感染し、自由が束縛されることなどを思い巡らすと致し方ないと心に決めた。

キャンセルした日から2週間が過ぎた。

新型コロナ禍は相変わらず続いている。

後頭部に触れると何時もより幾分髪が多いようだ。

自分で髪を洗った後、鏡を見るとさっぱり感がない。

満を持して電話をした。

「何時が良いですか」 「何時でも良いです。

あっ
と、明日は都合が悪いです」 「じゃ明後日はどうですか」 「じゃ、 お願いします」いつものようにはきはきとした応対である。

私がキャンセルしたことなど忘れているのか、 サービス業だからそんなことはないだろう。

私は手術用手袋を装着するという重装備で椅子に座った。

彼女の方はマスクだけの軽装備。

いつもと変わらず、 新型コロナに向かう姿勢など微塵も感じられない。

洗髪の際は、 マスクや補聴器を取るように言われた。

前掛けの襟首の所を幾分強めに絞めたのが新型コロナへの配慮なのか。

髪を洗うのもいつもの通りである。

特段、 新型コロナへの配慮など感じられない。

「今日のお客さんは、 先生だけです。

新型コロナが怖くてお客さんはほとんど来ません、皆、 奥さんにやってもらっているのかな。

テレビの出演者の髪のボリュームが増えている」。

少し高めの料金を払って店を出た。

それにしても、一日に客が一人は厳しい。

いつまで新型コロナ禍は続くのだろう。

素人でもできる不要不急の商売は次々と潰れていく。

(町田市医師会報第553号から抜粋)

東京都医師会はこのコラムを別のものに差し替えし謝罪

何様感、選民思想がハンパない医師会。

3分の2の病院が赤字に転落となった開業医。

今後も人口減や予防医療の広がりは変わらないだろう。

苦しいのは理容院だけではないのだが・・

関連記事一覧